1巻
今でも両さん初登場シーンは忘れない。よだれ?を出して血眼になって競馬をしている姿。衝撃的だ。
恐らく他の読者よりも私は衝撃を受けたと思う。なぜなら私がこち亀を読み始めたのは60巻くらいからだから。そこからこち亀にはまり、120巻くらいまで集めたところで「そろそろ1巻から読まないとな」と思い、1~60巻を購入。そして1巻の両さんに出会うわけである。60巻の両さんと1巻の両さんが違いすぎてもの凄く驚くことになる。
1巻(初期作品)では過激な派出所メンバーを見ることができる。
中川はクリント・イーストウッドの映画「ダーティ・ハリー」に憧れ、M29で道路を走っている車を狙い撃ちする。車は弾丸一発でぶっ飛ぶ。それを両さんと中川は、始末書一枚で済まそうとする。今のこち亀では絶対に無理な表現だ(笑)
そして戸塚、寺井、部長といった主力級メンバーが次々に登場する。(白バイ冬本も既にここで登場)。
最も印象的なのは「派出所でお茶を・・・の巻」。女子大生を色々な理由をつけて派出所に(言い方悪いけど)連れ込み、事情聴取のフリをして酒を飲ます両さんと戸塚。結局のその女子大生は班長(後の部長)の娘というのがオチ。事情聴取の過程とか面白かったなぁ。
巻末コメントは小林よしのり。「東大一直線」のキャラはこち亀にもよく出てくる。初期の巻末コメントを見て分かるのが「両さんと秋本治はあまりにもかけ離れている」に尽きる。
んー1巻だけでこの文量はまずいな・・・。
2巻
「敵もさるもの!!・・・の巻」でいきなり川に向けて中川が機関銃をぶっ放している。勢いだけで笑えてしまうレベルの話が続く。
と思いきや、ここで初めて本格的な人情話が入ってくる。「12月24日雪・・・の巻」。あらかじめ昔のこち亀も今のこち亀も好きだとは言っているが、やはり初期の人情話はどれも良い・・・。本当にいい。クリスマス当日、派出所のメンバーはみんな予定がある。両さんは一人で派出所勤務。みんながいなくなり、両さんは一人ぼっちになる。プラモを作って気を紛らすが、やはり寂しい。そんなところにプータローが酒を持ってやってくる。最初は拒んだ両さんだったが、結局派出所で一緒に飲むことに。何気なくプータローは両さんの仕事の大変さを気遣う。両さんは「いや・・・そうでもないぞ」と言って微笑む。そんな時、雪が降ってくる。雪を見上げる二人の顔が素晴らしい。本当に感情がよく出ていて、感動する。これが2巻のベスト。
後は寺井が程よくクズだったり(笑)、当初のマドンナ的存在だった洋子ちゃんが出てきたり、これも読む手が止まらない巻になっている。
3巻
この辺から一気に両津vs部長の構図が出来上がってくる。これが楽しいわけだが。
「この世を華とするために・・・の巻」では、両さんと部長の手錠のかけあい、そして大乱闘が描かれている。部長の意地悪さが最高に表現されている。そして背景にいるキャラの豊かさ。両さんの乱暴ぶりの後ろ、「何だこのキャラ!?」と背景を見て思うだろう。これは今には無い、作りこまれた背景だと思う。
戸塚とのコンビも多く描かれている。戸塚が暴れる、そして両さんはもっと暴れる。だからこそ両さんが際立つ。戸塚の役割は大きかったんだなぁとしみじみ。100巻以降で「あの人はいま」みたいので復活していたけど、あんな戸塚は見たくなかったというのが正直なところ。
4巻
初期の傑作が4巻に(もちろん個人的にですが)
「派出所自慢の巻」。水元公園前派出所の人員が足りなくなったということで、応援に向かわされる両さんと中川。行った先は両さん曰く「旧日本軍の司令部」。旧日本軍の隊長みたいなのがその派出所の班長だ。両さん曰く「帝国軍人の玉砕精神」。もう一言一句面白い。
何を思ったか水元公園前派出所で焚き火をしだす両さん。中川と一緒に班長のコレクションである昔の武器を次々に燃やしていく。ここは本当に読んで頂きたい。。。「天皇陛下バンザーイ」と言いながら陸軍の代表的な?小銃三八式と九九式を燃やす二人・・・。ゾッとするほど面白い。ゾッとするほどって、読まないとわからない感覚だ。
後は、4巻あたりから大原部長の酒癖の悪さが出始める。強烈な読み切りキャラもいる(前述した水元公園前派出所の班長他、東大の太田裕美ファン、部長の父さん)。ものすごくオススメしたい巻だ。